グレイヴディッガー

出版时间:2002-8  出版社:講談社  作者:高野 和明  

内容概要

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中世の魔女裁判期に登場した殺人鬼「グレイヴディッガー(=墓堀人)」をまねた大量殺人事件が発生した。煮えたぎった浴槽に浮かぶ変死体。偶然にもそれを発見してしまった主人公・八神は、謎の集団に追われることになる。今までの悪行をかえりみて挑もうとしている、人生初の人助け「骨髄提供」を全うするため、八神は逃げる。カルト集団や公安警察の手をかいくぐっての逃亡劇。はたして無事病院にたどり着けるのか…。
現行の死刑制度に対する深い考察を交えた珠玉のミステリー『13階段』で、第47回江戸川乱歩賞に輝いた新鋭による受賞後初の長編。主人公の逃亡を主軸に連続殺人を扱った本書はスピード感と臨場感にあふれ、前作より一層エンターテイメント性を強調した作品に仕上がっている。とくに、冒頭に描かれた変死体の様子やクライマックスの「グレイヴディッガー」登場場面などの描写は、これまで映画やテレビの脚本を手がけてきた著者ならではの迫力に満ちている。
また、フィクションとしてのおもしろさを追求する一方で、中世の魔女裁判の残虐さや、現代日本で「正義のため」に違法行為が許される公安警察をひきあいに、「正義とは何か」を問う姿勢も感じられる。これは、前作から一貫した著者の主題でもある。本書は、この重い主題を巧みに料理した娯楽大作といえよう。(冷水修子)
出版社/著者からの内容紹介
『13階段』の衝撃、再び!
疾走するノンストップ・スリラー!
都内全域で、一夜のうちに起こる無差別大量殺人。
中世暗黒時代、異端審問官を皆殺しにした「伝説の死者」が、現代の東京に甦る。
圧倒的なスピード感で展開する、待望のエンターテインメント巨編、ここに登場!
都会の闇を生きてきた悪党・八神俊彦は、運命の一日を迎えるはずだった。生き方を改めるため、自ら骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていたのだ。
ところがその日、都内で未曾有の無差別大量殺人が発生。大都市・東京は、厳戒態勢に突入した。そして友人の死体を発見した瞬間から、八神の必死の逃走劇が始まった。
警察、謎の集団、正体不明の殺戮者から逃げ切らなければ、八神の骨髄を待つ白血病患者が死ぬ。八神は生き残れるのか? 謎の殺戮者・グレイヴディッガーの正体とは?
著者渾身のスリラー巨編が、ついにその全貌を現す!
内容(「BOOK」データベースより)
都会の闇を生きてきた悪党・八神俊彦は、運命の一日を迎えるはずだった。生き方を改めるため、自ら骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていたのだ。ところがその日、都内で未曽有の無差別大量殺人が発生。大都市・東京は、厳戒態勢に突入した。そして友人の死体を発見した瞬間から、八神の必死の逃走劇が始まった。警察、謎の集団、正体不明の殺戮者から逃げ切らなければ、八神の骨髄を待つ白血病患者が死ぬ。八神は生き残れるのか?謎の殺戮者・グレイヴディッガーの正体とは?著者渾身のスリラー巨編が、ついにその全貌を現す。
内容(「MARC」データベースより)
悪党・八神俊彦が生き方を改めようと、骨髄ドナーとして白血病患者の命を救おうとしていたその日、都内で未曾有の無差別大量殺人が! 友人の死体を発見した瞬間から、必死の逃走劇が始まった。八神は生き残れるのか…?

作者简介

高野和明(たかのかずあき)
1964年東京都生まれ。1985年より、映画・TV・Vシネマの撮影現場でメイキング演出やスチルカメラマンなどを担当。映画監督・岡本喜八氏の門下に入る。1989年渡米。ABCネットワークの番組にスタッフとして参加。ロサンゼルス・シティカレッジで映画演出・撮影・編集を学ぶ。1991年同校中退後、帰国して映画・テレビなどの脚本家となる。2001年『13階段』で第47回江戸川乱歩賞受賞。

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