晴子情歌(下)

出版时间:2002/05/31  出版社:新潮社  作者:高村薫  

内容概要

母という名の壮大な海。高村薫の五年間はこのために費やされた!
北洋漁船に乗り組む青年のもとに、青森の母から届き始めた大量の手紙。母の半生を告白するその手紙の中には、彼の見知らぬ母の姿があり、近代日本が忘れ去ろうとしている履歴がつづられていた。しかし母はいったい何を息子に告げようとしているのか。母とは一体、何者なのか。大作長編1300枚。

作者简介

1953(昭和28)年、大阪市生れ。1990(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1993年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。2010年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞する。他の著作に『神の火』『照柿』『晴子情歌』などがある。

书籍目录

内容紹介
両親を失った晴子は福澤家で奉公を始める。三男二女を擁する富と権力の家――その血脈は濁っていた。やがて運命に導かれるように、末弟たる異端児淳三と結婚する。一方、母の告白により出生の秘密を知った彰之は、苛酷な漁に従事しながら、自らを東京の最高学府から凍てつく北の海にまで運んだ過去を反芻する。旅の終りに母子が観た風景とは。小説の醍醐味、その全てがここにある。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
戦前から戦後へと続く母・晴子の回顧と独白は、彰之自身の記憶の呼び声となって波のごとく重なり、うねり合う。母はなぜこうも遠いのか。母とはいったい何者か。薄れゆく近代日本の記憶と、或る母子の肖像。

图书封面

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