白夜〈1〉

内容概要

文科への断ちがたい思いを振りきり北の都で医大へと進んだ青年高村伸夫。解剖実習、臨床講義、そして新米医師としてはじめて遭遇した凄絶な医療現場―のちに作家へと転身する若き医学生の、とまどいと新鮮な驚きに充ちた日々を描く自伝的長篇第一巻。著者の医学生時代の写真十五点を収録。

作者简介

1933年(昭和8年)北海道生まれ。52年、北海道大学理類に入学。54年、教養課程を修了して札幌医科大学医学部に進み、58年卒業。医業のかたわら同人雑誌〈くりま〉に小説を発表し、65年『死化粧』で新潮同人雑誌賞を受賞する。66年、札幌医科大学整形外科学教室講師。69年、講師を辞して上京、作家専業となる。70年『光と影』で直木賞、80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を受賞。2003年には、これまでの作家活動により菊池寛賞を受賞する。

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