日本近世白話小説受容の研究

出版时间:2011-12-13  出版社:汲古書院  作者:中村 綾 著  
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内容概要

【序より】(小松 謙)
この本は、分類すれば日本文学のジャンルに属するものということになるでしょう。事実、論じられている内容は、もっぱら江戸時代の日本のことです。しかし、目次を御覧になればすぐにおわかりいただける通り、ここで取り扱われているのは、『水滸伝』をはじめとする中国の小説がどのように日本で受容されたかです。従って、この問題を研究するに当たっては、中国文学に対する本格的な知識が要求されます。しかも、『水滸伝』の日本における受容について考えるに当たっては、『水滸伝』版本の問題を理解することが不可欠です。そして、『水滸伝』の版本は、中国文学のなかでも最も複雑な問題として名高いものなのです。
この本を読まれる方々のうち、日本文学を主たる興味の対象としておられる方にとって、『水滸伝』版本をはじめとする中国文学の諸問題について、中村さんが正確な理解を持って研究を進めておられるかどうかは、当然ながら重大な関心事ということになるでしょう。そこに、私がこの序文を書く意味があるかもしれません。中国文学、特に『水滸伝』などの白話文学を専門的に研究していた私から見ても、中村さんの中国文学に対する知識と理解は満足すべきものです。特に、『水滸伝』版本の研究については、この問題について重要な業績をあげておられる名古屋大学の笠井直美教授のアドバイスなどもいただきながら、長期にわたって調査・研究を重ねた結果、中国文学研究の方面でも第一級といってよい水準に達しています。従って、中国文学研究者の方も、本書を精読すれば、多くのものを得ることができるに違いありません。

书籍目录

【内容目次】
序 章
第一部 岡嶋冠山と白話語彙
第一章 『新鑑草』とその周辺―その白話語彙使用をめぐって―
第二章 岡嶋冠山の白話語彙をめぐって
―『通俗皇明英烈伝』『太平記演義』『通俗忠義水滸伝』を中心に―
第二部 『水滸伝』諸版本と和刻本・通俗本
第一章 和刻本『忠義水滸伝』と『通俗忠義水滸伝』―その依拠テキストをめぐって―
第二章 『通俗忠義水滸伝』翻訳者の問題―正編・拾遺編の相違点を通じて―
第三章 江戸時代における『水滸伝』研究の様相―『水滸伝』四知館本をめぐって―
第三部 『水滸伝』語釈書と金聖歎本
第一章 宝暦以降の『水滸伝』金聖歎本受容の様相一
―陶山南涛『忠義水滸伝解』と『通俗忠義水滸伝』拾遺編―
第二章 宝暦以降の『水滸伝』金聖歎本受容の様相二
―『忠義水滸伝解』とその後―
第四部 岡嶋冠山の訳解の手法
第一章 『通俗皇明英烈伝』の依拠テキストをめぐって
第二章 『太平記演義』訳解の方針
終 章
あとがき・索引

图书封面

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