武智鉄二という藝術

出版时间:2010-12-25  出版社:水曜社  作者:森彰英  

内容概要

“伝統”の守護者、“異端”の演出家、“エロス”の解放者。
豪放と虚栄、奢侈と零落……
芸術の落とし子は自らが時代を体現していた。
武智鉄二 大正元年(1912年) 昭和63年(1988年) 彼ほど前半生と後半生とで、評価が百八十度変わる男はいない。
武智は関西の資産家の息子として生まれ、京都帝国大学に進学。父の死後、莫大な資産を受け継ぐ。
演劇評論家として雑誌「劇評」を刊行。第二次大戦中、能・浄瑠璃・落語などの名人を集め、少人数で鑑賞する「断絃会」を発足。
その費用は月に二万円、現在の金額で一千万円以上ともいわれる。断絃会で知り合った谷崎潤一郎をはじめとする人脈、ありあまる資金。
そして歌舞伎の動きを日本古来の「ナンバ」(右手と右足、左手と左足を同時に出す動き)にまで立ち返り、
原作尊重主義とリアリズム、新しい演劇理論での歌舞伎実験的公演を演出する。
そこでは実川延二郎(現・延若)、中村扇雀(現・坂田藤十郎)、坂東鶴之助(現・中村富十郎)
市川莚蔵(故・市川雷蔵)、嵐鯉昇(現・北上弥太郎)らを輩出し沈滞気味の歌舞伎界に強烈な刺激を与え、扇雀・鶴之助の人気が沸騰。
“扇鶴(せんかく)時代”という語も生む。
これがいわゆる「武智歌舞伎」である。
古典芸術の保護育成者。
新しい芸術理論の提唱者。
実践者としての評価。
さらにオペラの世界まで武智の演出は広がるが……。
武智の後半生は、ポルノ映画をつくり続ける。
しかし、そこに芸術的価値を論ずる人は少ない。
「白日夢」は愛染恭子・佐藤慶のホンバンが話題となる。
映画「黒い雪」は公開と同時に「わいせつ図画公然陳列罪」に問われ裁判となる。
そして参議院選挙に自由民主党より出馬、落選。
怪しげなサブカルチャーの仕掛け人。 これらの仕事に対する評価は芳しくない。
まもなく生誕百年を迎えるいま、再評価の機運が高まる武智鉄二、初の評伝。

图书封面

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