写真、「芸術」との界面に

出版时间:2006  出版社:青弓社  作者:光田 由里  

内容概要

1910年代から70年代まで激動期を生きた写真家たち―。
写真史を精査し、社会状況を見定めながら芸術との界面に彼らが焼き付けた痕跡を探る写真評論。
第1章 消えない影―中平卓馬から、「写真」の「芸術」に遡行する
第2章 メランコリーというモダン
第3章 存在論の写真
第4章 国際様式としての「芸術写真」
第5章 村山知義と芸術写真―写真の現実性
第6章 屈曲ときらめき―中山岩太の作品と時代
第7章 安井仲治―リアルさの前衛
第8章 写真のありか―細江英公オリジナル・プリントとミニグラフ
福原信三、野島康三、中山岩太、安井仲治、中平卓馬……。1910年代から70年代までの激動期を生きた写真家の視線は、写真に時代の痕跡を追い求め芸術との界面を滑走する。それぞれの時代の社会状況を見定めながら、60点の写真から彼らの感性を探る写真史。
第1章 消えない影――中平卓馬から、「写真」の「芸術」に遡行する
1 見るためだけの写真
2 「芸術」のための「記録」
3 「写真」と「美術」の界面
4 「記録」という幻想
5 「言葉」なき「図鑑」
6 相克のあと
第2章 メランコリーというモダン
1 福原信三――「芸術」の意味
1 「絵画的」な写真の批判者
2 福原にとっての「絵画」
3 福原にとっての「芸術」
2 写真芸術社――大正期の都市散策者たち
1 写真芸術社の時代
2 設立経緯と活動の概観
3 写真芸術社の作品の特徴
4 福原信三
5 大田黒元雄
6 福原路草
7 掛札 功
8 石田喜一郎
第3章 存在論の写真
1 〈見る人〉としての野島康三――展覧会企画と出版活動の記録
2 野島康三の裸婦像をめぐって
1 野島康三の位置と「裸胸婦」
2 初期・裸婦像と「樹による女」
3 中間期――一九二〇―二九年
4 一九三〇―三一年の裸婦連作
5 野島とモダニズム
3 近代女性と写真――レディス・カメラ・クラブと野島康三
第4章 国際様式としての「芸術写真」
1 太平洋横断――日本とアメリカ:〈芸術写真〉の周辺で
2 太平洋縦断――石田喜一郎とシドニーカメラサークル
1 シドニー時代の石田喜一郎――一九一九―二三年
2 帰国――一九二四年
3 Modern Japan's Photography――近代の日本の写真
4 Japanese Modern's Photography――日本の近代写真
第5章 村山知義と芸術写真――写真の現実性
1 個展に出品された「写真」
2 村山の写真論――自然主義批判と福原信三
3 村山の写真論――表現派・抽象派と中山岩太
4 村山の写真論――構成派
5 村山の「芸術」・「写真」観
6 写真の現実性
第6章 屈曲ときらめき――中山岩太の作品と時代
1 ニューヨーク修業時代
2 パリ滞在と帰国――純芸術写真
3 芦屋カメラクラブと新興写真
4 「光画」の時代――構成写真と現実写真
5 沈潜――構成写真の孤塁
6 純化された影
7 中山の死とその後
第7章 安井仲治――リアルさの前衛
1 死の時から――一九四〇年(昭和十五年)―四二年(昭和十七年)
2 物思う少年――一九二二年(大正十一年)まで
3 作家的決心 浪華写真倶楽部入会から銀鈴社へ――一九二二年(大正十一年)―三〇年(昭和五年)
4 「メーデー」シリーズと独逸国際移動写真展――一九三一年(昭和六年)
5 新興写真体験――一九三一年(昭和六年)―三七年(昭和十二年)
6 「半静物」 魚介から「物体の秘密」へ――一九三二年(昭和七年)―三八年(昭和十三年)
7 不穏な予感 ブラッサイ的シュルレアリスム――一九三四年(昭和九年)―三八年(昭和十三年)
8 戦時の人々――一九三九年(昭和十四年)―四一年(昭和十六年)
9 非常時の生命体 物質と人間の接面――一九三九年(昭和十四年)―四〇年(昭和十五年)
10 最後の三部作――一九四一年(昭和十六年)
第8章 写真のありか――細江英公 オリジナル・プリントとミニグラフ
あとがき

作者简介

光田由里[ミツダユリ]
1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。渋谷区立松涛美術館学芸員。専攻は近・現代美術史、写真史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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